2008-01-20

ボビーとリュウジ



かれこれ十年以上前、よくボビーとリュウジと遊んでた。
ボビーはやれ車が動かなくなったと、今宿から博多区まで牽引させたり、海パンでスケーボーして、乳首がもげたと言って泣きついてきたり。
リュウジは僕のメロコアパンクバンドを見に来て、とやれライブハウスやスタジオによく誘ってくれた。


そう、あれは4月ついたち。騙くらかしました。
ボビーが我が家にお迎えにきてくれた。
玄関先で見送る母。
『もう、あんまりあう時間もないでしょうから、楽しんできてね。』
ボビー
『…』


二人で車に乗り込み、ボビーが不振な顔
『どうしたと?マコちゃん』
『いや、実はね、私またイタリアに行くんよ。』
『え、どうして?』
『カルロがね、今病気みたいで、すごく悪いみたいだから、看病に行ってくる。来週には発つから。』
『まじで? ちょっとリュウジくん誘って夕日見に行こう。』


リュウジ参加。三人で西に車を走らせる。
店休日のサンセットから望む夕日。
二人は涙ぐんでいる。もう、しばらくマコちゃんと一緒に夕日が見れんねぇ〜ッて言いながら。


夕食をすませ、ビリヤード台がおいてあるバーで残り少ない時間?を楽しんだ。
時間は12時を回った。そろそろだ。
『すんません、本日エイプリルフールなのおぼえてました?私イタリアなんかには行きません。』
愕然とするふたり。腰を抜かしている。
『あんたねぇ〜、これは焼き肉でも奢ってもらんと俺たち気がすまんよ!!!』
『ハイハイ』


帰宅し、翌日の母と私の会話。
『どうやった?じょうずにだませたね?』
『うん、騙せた。』
『でも、今度 焼き肉奢れって言われた。』
『焼き肉ねぇ〜 肉は高くつくからうちで鉄板焼きしなさい。』
『あら、それナイスアイディア!』
『お好み焼きでよかろうもん』
『そうするそうする!』


後日、我が家でお好み焼きパーティ。
これで罪は拭った。

ご飯が一段落したところで父帰宅。
『お〜、いらっしゃい』
いきなり、座の中央に入り込む父。
『ところで、君の顔はなんだね〜 お母さんちょっとマジックと口紅』
そういって一人一人の顔にペインティングを始めた。
おとうさんっ!あ〜たはアラーキーか!
すんません来てくださったみなさん。

なんでこんな両親なんでしょう…